Power BIでPower Automate visualを使用してOneDriveにcsvファイルを保存する方法【初心者向け】

Power Automate flow




この記事ではPower BI上でPower Automate visualを使用してOneDriveにcsvファイルを保存する方法について解説していきます。

Power Automate自体はMS製品の様々なトリガー (メールを受け取った時、SharePointのデータに更新があった時など)を利用してフローを実行する機能ですが、Power BI上でも利用する事ができるようになりました (2021年4月にpreview機能で実装)。

今後必ず実装されて利用の幅もPower BI単体で使うよりも格段に広がります!

まずはこの記事を読むことでどんなことが出来るのか + Power BI上での操作方法について簡単に理解してください!

それでは解説していきます。

【まとめ】Power Automate visualの使用方法

  • Power Automate visualにエクスポートしたいデータを追加
  • フローの編集画面からcsvファイルの変換を設定
  • Power Automate visualのボタンをクリックして実行

Power BI上でのPower Automateの使用方法

まずPower BI上ではPower Automate visualとしてカスタムビジュアルが提供されているのでこちらをダウンロードして追加します。


ダウンロードが完了すると視覚化の中にPower Automate visualのアイコンが追加されるので、これをクリックしましょう。

ページ上にPower Automateの使用方法が書かれた空のビジュアルが生成されますが、文字が途中で途切れていたりしていて若干不親切ですね…。

ここで重要な点は2つです!!

  1. Power Automateで利用したいデータをビジュアルに追加する必要がある
  2. フローの設定は書式ではなく、ビジュアル右上の【…】の編集から行う

書式の中をいくら探してもフローの設定はできないので注意してください…。

また利用したいデータはビジュアルに追加する必要があります、この点は他のビジュアルと同様で、あくまでも与えられたデータに対してビジュアルが動作しますし、メジャーも追加可能です。

Power Automateで利用したいデータをビジュアルに追加する

今回のデータは過去記事 (ExcelでPower queryを使用する方法)で使用した日付、販売先、製品別の売上データを利用して、Power Automate visualに日付と販売先、数量、売上のデータを追加します。




※今回は説明の都合上Power Automate visualの横に同じデータで構成されるテーブルを並べています。
少し不便なのですがPower Automate visualはビジュアル上に何のデータが入っているか表示してくれません…。おそらくボタンとして利用するので表示しないと考えられます。

ここまででPower Automateで利用するデータの追加は完了です。

フローの設定を行う

ここからが実際にPower Automate visualを実行した際に作動するフローを設定する方法です。

まずはビジュアル右上の【…】から編集を選択します。 クリックするとPower Automateのフロー作成画面に切り替わります。

これまでにPower Automateでフローを作成していると作成したフローが表示されます。
今回は新規で作成するため、左上の新規からインスタント クラウドフローを選択します (テンプレートの場合は画面下のPower BIテンプレートを基にしたフローの生成が始まります)。

インスタント クラウドフローを選択すると↓のようにPower Automate visualのクリックをトリガーにフローが開始するステップが生成された状態になります (この部分は特に操作しなくて大丈夫です)。

データの取得とcsv形式に変換

次にPower Automate visualに追加したデータをcsvに変換して取得するステップを追加しましょう。

新しいステップをクリックして、組み込み→データ変換→csvテーブルの作成を選択します。 開始の部分には取得したいデータを選択して入れます。今回は一番下のPower BIテーブルを選択しましょう。

特定の列だけで良い場合はその列のみを選択することも可能です。

csvファイルの作成

次に取得したcsvテーブルからファイルを作成するステップを追加します。

今回はOneDrive for Businessに保存するので、OneDrive for Business→ファイルの作成を選択します。

ファイルの作成で求められる情報は

  • 保存したいフォルダ
  • 保存ファイル名
  • ファイルの中身→ポイント!

の3つです。

保存したいフォルダはご自身の都合の良いフォルダを指定していただき、ファイル名は上書きで更新する場合はtest.csvのように固定の名称を入れておくとフローが実行されるたびに最新のものに置き換わります。 最後のファイルの中身ですが、先ほどのステップで作成した出力をそのまま持ってくると、日本語が含まれている場合、文字化けしてしまいます…。

そのため動的なコンテンツではなく、↓の式を入力します。

concat(decodeUriComponent(‘%EF%BB%BF’),body(‘CSVテーブルの作成’))

赤字の部分でBOM (バイト順マーク)を追加して文字化けを回避します。

この記述の有り無しは↓のようになります。

BOM無しの場合、文字コードが正しく認識されず文字化けを起こしてしまいます。

これでファイルの保存までの一連のフローが完成しました!

完成したら必ず保存と保存して適用をクリックしましょう。 問題なくフローが完成すると緑色で正しく適用されましたと表示されますので、←矢印を押してもう一度適用をクリックします。

これで画面左上のレポートに戻るをクリックするとPower Automate visualの表示がブルーのボタンに変更されているはずです。

Power BIサービス (web)にアップロードした場合、このRun flowの文字をクリックするとフローが実行されます (desktop版の場合はctrlを押しながらクリック)。 実際にフローをクリックするとトリガー中の表示に変わり、完了するとトリガー済みと表示されます!!

そして指定したOneDriveのフォルダ内に無事ファイルが保存されました!!

【まとめ】Power Automate visualを使いこなせば様々なフローをPower BIレポートから実行可能

今回の記事のような、単純にcsvファイルを指定のフォルダに保存するというフローは、テーブルのビジュアルからエクスポートを選択して保存するのとほとんど変わらないと思いますが、このフローボタンは作成者以外でも押すことが可能かつ、誰が押しても同じ結果を返すので複数ユーザーが同じ操作を実行する場合のミス軽減 (ファイル名、保存場所の間違いなと)向いています!

さらに、保存と同時にTeamsやメールでの通知も可能なため、MS製品を多く使っている方ほどPower Automate visualの恩恵を受けることが出来ます。

次回はメールやTeamでの通知方法についても紹介させていただきます!! ぜひPower BI上でもPower Automateを使い倒しましょう!!




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