Power BIのセル要素機能で値に応じてマトリックステーブルの色分けをする方法【初心者向け】

セル要素機能




この記事ではPower BIのマトリックステーブル内の列を数値や条件に応じて色分けする方法について紹介します。

具体的にはセル要素機能を使用して下表のように対前年比の成長率がマイナスのセルは赤、プラスのセルは青といった色分けしていきます。

表をぱっと見た時に数字が伸びているのか落ち込んでいるのかわかるようなビジュアルを作りたい方におすすめです!

列の数値をそのまま引用して色分けする方法と別の列の数値に応じて色分けする方法について以下で説明していきます!

売上と対前年比を表示するマトリックステーブルの作成

マトリックステーブルの作成方法は分かるよ!という方は飛ばしていただいて大丈夫です。

今回の例では各店舗の年/月別の売上と対前年比で何%増減しているかのテーブルを作成して色分けを行っていきます。

今回使用するデータ形式は年、月、店舗と売上の4列で構成されています。

まずは2022年と2023年の売上と対前年比 (%)を計算するDAX式を作成します。

対前年比はDIVIDE関数を使用します。

“/”で割り算を行うと2022売上が無い施設の集計が上手く行えません。

DIVIDE関数を使用することで2022年の売上が0や空白の場合は空白を返してくれます。

詳しく知りたい方はMicrosoft公式の記事を参照ください

https://learn.microsoft.com/ja-jp/dax/best-practices/dax-divide-function-operator

以上で準備は整いましたので、マトリックステーブルに以下の通りに各要素を追加していきます。

表に要素を追加すると↓のように値が列方向に並んでしまい、横長の表になってしまうため、ビジュアルの書式設定→値→値を行に切り替えをオンにします!

すると、値の情報が行方向に並びます。

レイアウトをコンパクト→表形式に変更すれば売上と対前年比が行方向に表示されたマトリックステーブルが完成します。

セル要素機能で列データから色分けする方法

ビジュアルの書式設定→セル要素を開き、系列で前年比を指定します。

今回は背景色を色分けするので背景色をオンにするとマトリックステーブルの前年比の行が色分けされます。

このままだと色分けルールが設定できていないためfxをクリックしてルールを作成します。 デフォルトの設定ではスタイルの書式設定がグラデーションになっていますが、今回はルールに変更します。

スタイルの書式設定をグラデーション→ルールに変更すると、画面下部でルール設定ができるようになります。

ルールの判定に使用する列またはメジャーは基準にするフィールドから選択が可能です。

今回は色分けをする前年比のメジャーを選択して前年比の値が0より小さい場合は赤色、0以上の場合は青色となるようにルールを設定しOKを押します。

設定したルールで前年比の行を色分けすることができました! 色分けすることでパッと見て前年から伸びているのかどうかわかりますね。

列データ以外の情報から色分けする方法

先ほどは色分けしたい行のメジャーを使用して色分けを行いましたが、今度は前年比のメジャーを使用して2023売上の行を色分けしていきます。

2023売上のセル要素を選択して背景色をオンにします。

スタイルの書式設定→ルール、基準にするフィールドを2023売上→前年比に変更します。

先ほどと同様に前年比が0未満の時は赤色、0以上の場合は青色に設定してOKを押します。

2023売上の行を前年比の数値に基づいて色分けできました。

このようにセル要素の色分け機能では別の列やメジャーを利用してルールを設定する事が可能です。

まとめ:セル要素機能で色分けして見やすいテーブルを作成しよう

セル要素機能でルールに基づいて色分けする場合は、以下のステップで行います。

  1. セル要素の背景をオン
  2. スタイルの書式設定をルールに変更
  3. 基準にするフィールドでルールに使用する列またはメジャーを選択
  4. ルールを設定

グラデーションも色分けはきれいですがパッと見たときに良いか悪いか判断するのには不向きです。ルール機能を使用してより見やすいビジュアルを作成していきましょう!

Power BIとPower Queryの操作方法やエラーの対応について他の記事でも紹介していますのでぜひご確認ください。

【初心者向け】Power BIの使用方法(まとめ)




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