この記事ではPower BIのPower Query側での異なるテーブル同士を結合する「追加」機能について紹介していきます。
そもそも追加機能ってなに?
どう使うの?
各々をメジャーで計算して合算すれば良いのでは?
といった疑問について解消していきます。
Power Queryの「追加」機能は簡単に操作可能で汎用性が高いのでぜひ身につけていきましょう。
結論
Power Queryの「追加」機能の利点
リレーションの無いテーブル同士でも列名が同じであれば一列に変換できる
「追加」で作成したテーブルを基に疑似的なマスタを構築できる
Power Queryの「追加」機能の概要と利点
Power Query上での「追加」の意味は、異なるテーブルにある同名の列を認識して一列にしたテーブルを作成する、または既存のテーブルにつなげる事です。言葉だと分かりにくいですが、イメージは以下の形です。
ここで一つ疑問が出てきます。 そもそもPower Query側で列の追加をしなくてもPower BI側でメジャーを書いて二つの列を集計すれば良いのではないか?
確かにメジャーを書いて二つの列の集計は可能です。ですが、異なるテーブル間の集計では、
- 「テーブル同士に直接のリレーションがある」
- 「同じマスタと各テーブルがリレーションで結ばれている」
のどちらかが必要です。
先ほどのイメージ図では、品目名はリレーションが結べず、マスタも存在していないため、メジャーでの集計が難しそうです。
そこで集計が可能な形にするために、Power Queryの「追加」機能を使用します。また、一列にまとめてPower BI側のSUMMARIZE関数やPower Queryで列の重複を削除することで疑似的にマスタを作成する事も可能です。 その他にも、テーブルが膨大になるときにPower Query側で一つのテーブルにまとめ、その他のテーブルは非表示設定にしてPower BI側での操作を簡便にする使い方もあります。
Power Query側で列の追加を行う方法
まずはモデルのデータを読み込みます。 データの取込方については別記事で紹介しています。
1.今回もパソコンの販売実績と備品の販売実績を読み込みます
2.どちらかのテーブルを選択してホームのクエリの追加→クエリを新規クエリとして追加
3.今回はパソコン販売実績と備品販売実績の二つのテーブルなので二つのテーブルを選択
4.主テーブルにパソコン販売実績、主テーブルに追加するテーブルに備品販売実績を選択 (今回は新しいテーブルが作成されるので反対でも問題ありません)
5.追加 (番号)という名前のクエリが生成されました。パソコン販売実績の下に備品販売実績のテーブルが結合されました。
以上でクエリの追加は完了です。簡単に接続できますね。
異なる列名を持つテーブルを追加する場合、以下のように列が存在しないテーブルには空の列が追加されます。 先ほどの備品販売実績の金額の列名を合計金額に変換した結果、列が分かれてしまいました。
「追加」を行う際にはどの列を一列にしたいか確認し、列名を必ず一致させてください!
まとめ
Power Queryの「追加」機能を使えばリレーションの無いテーブルでも同名の列を一列にまとめることができます。また操作も非常に簡単に行えるため知っておくと非常に便利です。 ぜひマスターして作業の効率化を図りましょう!
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