ChatGPTモデル徹底比較|GPT-4o・GPT-4(o3)・mini・mini-highの違いとおすすめ用途




ChatGPTをはじめとするAI活用が進む中で、「どのモデルを使えば最適なのか?」と悩んでいませんか?ChatGPTでは複数のGPT-4系モデルが提供されており、それぞれ性能や特徴が異なります。

この記事では、GPT-4o、GPT-4 (o3)、GPT-4-mini、GPT-4-mini-highの違いをわかりやすく比較し、用途別のおすすめモデルを紹介していきます!
ChatGPTは無料版で使用しているけど少し物足りない…、Proに加入したけどどのモデルを使っていいか分からないという方はぜひ参考にしてください。

GPT-4o(Omni):迷ったらとりあえず4o

リリース時期:2024年5月
主な特徴

  • マルチモーダル(テキスト・画像・音声)に対応
  • プロンプトに対するレスポンスが速く、GPT-4 (o3) 相当の知能
  • 従量課金制の場合コストが安く、個人、企業どちらでも使用しやすい

API利用料金ですが入力、出力トークン料金をGPT-4-turbo (03)と比較すると半額とかなりお得になっています!

モデル入力トークン料金(1Kあたり)出力トークン料金(1Kあたり)
GPT-4-turbo (o3)約$0.01約$0.03
GPT-4o約$0.005約$0.015

ChatGPT Plus($20/月)に加入している場合でも、使用するモデルごとに処理速度と応答性能が違うため、たくさん処理を行う場合はGPT-4o(Omni)の使用がおすすめです。

GPT-4o(Omni)でおすすめの作業

  • 画像 (写真、スクショ)やグラフの解釈
  • チャットベースでの検索対応 (チャットボットや社内FAQ検索など)
  • 翻訳・要約・創作などの文章生成

画像や図の解釈ですが、具体的には以下のようなシーンで活用できます。

特に会議などでホワイトボードに走り書きした図やメモを写真から簡単に文章、データに変換できるのが便利ですね。

シーンプロンプトアウトプットメリット
BIツールのグラフを共有ダッシュボードのスクショを貼り付け、「主要な傾向を要約して」「異常値は?」と尋ねるテキストで傾向・外れ値・次のアクション候補を要約“画像→文章”を自動で行い、定例資料作成を時短
UI/UXレビュー新機能のUIスクショと「どこが使いにくいか指摘して」とプロンプトボタン配置・色彩・アクセシビリティの改善提案リストデザイナーが初期レビューにかける時間を削減
ホワイトボード写真手書き図を撮影→「フローチャートをMarkdownで再構成して」テキスト化+Mermaidコードアイデア出しのあと、そのままドキュメント化

続いてチャットベースでの検索対応ですが、稟議や有給、経費清算の手順といった会社ごとにルールが異なり、詳しい人に聞かないとわからない…!といった情報についても事前にデータを読み込ませておくことでチャット形式で回答してくれます。

主なチャット対応内容シーンメリット
カスタマーサポートECサイトの問い合わせをリアルタイムで自動応答し、難しい質問はオペレーターにエスカレーションレスポンスが比較的速いので待ち時間ストレスを最小化
音声アシスタントマイク入力で「これから話す内容をまとめて」と話しかける音声→テキスト→要約→返答とワンステップで完了
社内FAQボット「有給の申請方法は?」と聞くとリンク付き回答と申請フォームを自動提示情報を知っている人を探す→聞くの手間がなくなる

三つ目の翻訳・要約・創作などの文章生成では、海外の資料を日本語に変換する事や官公庁の長いレポートの要約、小説やキャッチコピーのアイデアだしなどが可能です。ただ、翻訳ミスや要約漏れなど完全でない場合が多いので生成後に必ずチェックをしましょう。
AIって誤字脱字とかをチェックして直すイメージがありますがこの部分はなぜか人任せにしてきます (笑)。

カテゴリケースプロンプト処理内容アウトプット
翻訳マーケティング資料の翻訳+ローカライズ英語のプロモ資料 + 指示「日本向けに自然に」翻訳後、日本語に変換日本語資料の叩き台レベル
要約長文報告書の要点作成PDFまたはスクショ形式の資料画像 → 構造把握 → 要約生成大量の文章から必要な要素のみを抽出
創作小説のプロット作成キャラクター設定画像 + あらすじ設定を読み取って3幕構成のストーリー展開を生成創作のたたき台となるプロットを短時間で出力

まとめ:頻繁にプロンプトをやり取りする作業ではGPT-4oが最適です。
私も実際に英会話のトレーニング用にボイスチャットを使用していますが人と会話するのと変わらないスピードで受け答えしてくれます!
日常会話からTOEICのリスニングトレーニングまで幅広くカバーしてくれるので英会話レッスンより安く済むところも良い点ですね!

GPT-4 (o3)

リリース時期:2023年12月(GPT-4-turbo)
主な特徴

項目内容
知能レベルGPT-4ベースの高度な推論・知識・言語生成能力
速度・コスト通常のGPT-4より高速かつ安価(API利用時)
最大コンテキスト長128Kトークン(約30万字以上)まで保持可能
出力の安定性一貫した文体・構成力が高く、プロ向け文書に最適
画像/音声対応非対応(※対応はGPT-4oに限定)

GPT-4oよりも大規模処理に適していますが画像/音声機能はまだ対応していません。また推論を行うため、体感的にはGPT-4oよりレスポンスが遅いです。

適した用途

用途カテゴリユースケース内容とメリット
長文処理調査レポート・ホワイトペーパーの草案作成1万字以上の長文でも文脈を保った自然な構成が可能
複雑な論理処理多段階の業務フロー設計・法的文書の構築条件分岐や規約など、論理が複雑な内容を精度高く処理
コード生成・レビュー関数単位ではなく、アプリ全体構造の提案も可能コメント付きで整ったコードを出力。中級以上に向いている
多言語ドキュメント生成多言語対応マニュアル・FAQなどの多言語展開翻訳ではなく、各言語向けに再構成された自然な文を生成可能
データ要約・分析CSVや文章の分析&意思決定向けサマリー生成「このデータから分かることは?」といった抽象的な指示にも対応

複数のデータソースを元に調査レポートを作成してくれます。ただプロンプトによってはかなりボリュームのあるレポートが出力されるため読み手側がお腹いっぱいになることもしばしばです。。。

まとめ:調査レポートや論理処理など要約、解析が必要な作業にはGPT-4 (o3)が適しています。ただ内容によって処理時間が伸びてしまうため対話形式のプロンプトには不向きな所があります。

GPT-4-mini

主な特徴

項目内容
知能レベルGPT-3.5以上、GPT-4未満(中程度の精度)
速度・コスト非常に高速かつ安価。応答速度はGPT-4o並み
コンテキスト長おおよそ8K〜16Kトークン(用途により変動)
マルチモーダル対応非対応(テキストベースのみ)
推論力基本的な推論・計算・要約に対応。複雑な論理処理にはやや不向き

GPT-4-miniは名前のイメージからも分かりますがGPT-4oから音声/画像入力処理がなくなったテキストベースのやり取りに特化したモデルです。モデルが絞られている分、処理速度、コスト面で優位性があります。

適した用途

用途カテゴリユースケース内容とメリット
チャットボットFAQ対応・予約受付・社内問い合わせ高速応答で小規模なチャットAIに最適。トークン消費が少なくて済む
軽量なテキスト処理感情分析・キーワード抽出・タグ生成自然言語処理タスクを高速・低コストで実行可能
文章の整形・補完メール文作成・文章の校正丁寧語への言い換えや箇条書き整理が得意
ブログやSNSの下書き支援見出し案・タイトル生成・短文投稿の作成軽いアイデア出しや構成づくりに活用可能
スクリプトやコード補助小規模関数の生成・変換・コメント追加PythonやJavaScriptなどの短いコード処理に対応可能

おすすめ:コストを抑えたい、軽量処理をしたい個人ユーザーや中小企業やスタートアップの社内ツールにおすすめです。

GPT-4-mini-high

主な特徴

項目内容
知能レベルGPT-4-miniより高性能。GPT-3.5とGPT-4の中間レベル
速度・応答性非常に高速(実用レベルでGPT-4oに近い)
コストGPT-4より安価、GPT-4-miniよりやや高い
マルチモーダル対応テキスト専用(画像・音声は非対応)
安定性・文体整った構文・文体で、業務用にも十分

GPT-4oほど重くないが、GPT-4-miniよりは精度が良い中間モデルです。ただ処理速度を求めるならGPT-4-mini、ある程度精度を重視するならGPT-4oでいいかなーと思ってしまいます。。。

適した用途

用途カテゴリユースケース内容とメリット
業務チャットボット勤怠・申請・FAQなど社内業務フローの支援応答が自然で、指示に対する理解力が高い
文書作成支援報告書の下書き・議事録要約などミスが少なく、ビジネス文体で安定した出力
SNS・ブログ用原稿作成キャッチコピー案・本文の草案表現がやや洗練されており、GPT-4に近い品質
中規模アプリへの組み込み問診AI・教育支援・プロンプトベースUIなど高速かつ自然な対話を必要とするアプリに最適

おすすめ:軽量ながら質も欲しい、というニーズ向けですが少し中途半端な感じのモデルです。私個人もGPT-4oかGPT-4-miniを使い分けることはありますがGPT-4-mini-highの上手い使い方を模索中です。

モデル別 比較まとめ:まずはGPT-4oかGPT-4 (o3)を試そう

モデル名精度スピードコスト向いている作業
GPT-4o画像・音声・チャット・コーディング全般
GPT-4 (o3)長文処理、推論、分析系資料
GPT-4-miniチャットボット、簡易な処理
GPT-4-mini-high小規模アプリ、軽量業務支援ツール

ここまで4種類のモデルについて解説しましたが、ぱっと思ったことを聞いて回答に対して深掘りする場合はGPT-4o、成果物 (レポートやコード)が決まっていて精度を求める場合はGPT-4 (o3)を使用する事をおすすめします!ChatGPTのProは月額$20ですがこの値段で英会話、プログラミングレッスン、調査レポートの作成を請け負ってくれる企業やフリーランスはいません笑。まずは一度課金してすごさを体感してください!




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