Excelで毎日同じ集計しているけど面倒くさい…、Power BIの存在は知っているけど使い方が分からない、独学で勉強しているけど日本語の解説が読みたい。
このような疑問を解決していきます。
この記事では、Power BIのインストール方法からPower BIでできること、基本的な操作方法について説明していきます。
※現在Power BI DesktopはMacOSに非対応です。そのためレポートの作成にはWindowsOSが必要です!
Contents
この記事の目的:Power BIを簡単に理解してグラフ作成まで行う
・Power BIの特徴を掴む
・実際にPower BIを使用してデータの読み込みやビジュアル (グラフ)の作成が行える
Power BIは操作がExcelやAccessと似ていて非常に親しみやすいBIツールです。そのため多くの方が違和感なく操作できると思います。一方で、まだまだ日本語の書籍や解説記事などが少ないことから序盤でつまづいてしまう方も多いです。
この記事では少しでも多くの方にPower BIの良さを理解してもらい、ビジネスに役立てていけることを目的に作成しました。
それでは説明していきます。
Power BIの特徴と利点
一つ目の特徴は、
Power BIは複数のデータベースと接続し、データの可視化を行うBIツールである
ビジネスでは様々なデータを扱います。現代では企業にとって価値のあるデータを膨大に回収できる一方で、独立したビッグデータをどう活用していくかという課題も同時に発生します。
Power BIではこれらのビッグデータを結び合わせて新たなビジネスチャンスの発掘をサポートします。
このように、Power BIはデータを組み合わせて可視化する事でルーチン業務の自動化、ビジネス上の意思決定スピードの向上、サポートを行い、データ解析やマーケティング戦略の実行を強力にサポートするツールです。
二つ目の特徴として、
Power BIはExcelで日々行っている集計作業などを自動化可能で、データを読み込むだけで集計ができ、業務効率の改善が行える
マクロを組んで業務を行っている場合、担当者が移動になった時に引き継ぎがうまく行えない、エラーが出た際にどう対処して良いか分からないなどの問題が発生します。また、他のシステムに移行する際にはExcelと操作方法が異なり過ぎている場合、使いこなすまでに時間がかかるなどの問題もあります。
これらの問題はPower BIで解決できます。
Power BIの操作はExcel、Accessと似ていて、システム導入の際の障壁が小さく、行った操作が記録されるため業務の自動化と引継ぎの記録の両方が可能です。
また、Excelで扱えない大量のデータが処理でき、Accessでは難しいグラフの作成が可能なため、データベースとしても機能します!
Power BIに接続可能なサービスとグラフの作成方法
Power BIに接続可能なサービスは以下の通りです。
Microsoft製品だけでなく、様々なデータベースを接続できます。
また、データベースによってはPower BIサービスの自動更新機能も利用できるためリアルタイムでグラフや数値の推移を確認することも可能です。
複数のデータベースを使用している場合、一つ一つでは見逃してしまう変化もPower BIで接続することで新たなビジネスチャンスを発見できるかもしれません。
データを表で眺めていても小さな変化には気づけません。グラフを作成することで直感的に何が変化しているか理解できます。
まずはデータの接続方法を理解し、読み込んだデータを基にグラフを作成しましょう!
具体的なグラフの作成方法については下記記事をご覧ください。
≫Power BIに接続可能なデータ/サービスとグラフの作成方法【初心者向け】
Power BIのリレーションシップの管理と使い方【初心者向け】
Power BIではAccessと同様に、異なるテーブル同士をそれぞれの列を参照してリレーションを作成します。
リレーションを作成することで顧客の個人データと販売履歴や担当者情報などを結びつけることができます。もちろん、接続にはそれぞれのテーブルに共通の列が必要となります。そのため、新しいデータベースを追加する際にはキーとなる列を必ず追加する癖をつけましょう。
≫Power BIのリレーションシップの管理と使い方【初心者向け】
Power Queryを使用したデータの前処理【Power BI初心者向け】
ここまででPower BI側でデータの取り込みとグラフの作成を説明しました。Power BIには前処理を行うためにPower Queryが存在します。前処理を行うことで不要なエラーを回避したり、余計なデータを削除することで読み込み速度の向上につながります。
他にもPower Queryを理解することで、簡易的なマスタを作成したり、キー列がないテーブルに列を追加して問題を解決することもできます。
≫Power Queryを使用したデータの前処理【Power BI初心者向け】
≫Power BIのPower Query側でテーブルを結合する「追加」の使用方法【初心者向け】
≫Power BI (Power Query)で列をマージする方法 (なぜマージが必要なのか)
≫Power BI上で既存のクエリ、SUMMARIZE関数を使用してテーブルからマスタを作成する方法 【初心者向け】
ここまででPower BIの基本的な操作方法とPower Queryを使用した前処理方法について解説してきました。これらの記事を読んでいただくことで、読む前よりもPower BIについて理解が深まったと思います。
まずはレポートのコンセプトを考える→作成→ぶつかった課題やエラーを調べる→解決のPDCAを回して理解を深めましょう。
それでも初めのうちは詰まってしまう部分も多くあるかと思います。
そんな時には動画や書籍を読んで解決を試みるのも上達への近道です!自分で3時間かかって解決する問題も、動画や本を参照する事で1分程度で解決することもあります(笑)
私が個人的にお勧めする書籍は下記の2冊です!
Microsoft Power BI入門 BI使いになる!Excel脳からの脱却
Microsoft Power BI入門 BI使いになる!Excel脳からの脱却 Kindle版
Microsoft Power BI入門 BI使いになる! Excel脳からの脱却 単行本(ソフトカバー)
こちらはMicrosoft MVP for Data Platform (2017 – 2022)を受賞されている清水優吾(シミズユウゴ)さんの書籍です。Power BIを使用する上で必須となるデータの基礎知識について体系的に解説されています。
データについての捉え方、取り組み方はPower BIのみにとどまらず、全てのBIツール、分析に応用できますので是非一度読むことをお勧めします!
二冊目ですがこちらは英語の書籍です。
こちらは初心者がいきなり使用するというより、基礎的なことを理解した後に自分の実行したい分析、集計に適切なDAX関数やquery処理を探したり、より高速にレポートを使用するテクニックなどが掲載されています。
ボリュームが満点で非常にためになるのですが欠点は英語と値段です!(笑)若干高めのお値段と海外取り寄せで届くまでに時間がかかることも・・・
Power BIの取っ掛かりとしてはまずは日本語の書籍を読んで実際に手を動かすのがベストです。
またオンライン学習サイトのUdemyでもPower BIの学習コースが公開されています。
初心者のうちは経験者から見るとすぐにわかるミスでも長時間悩み続けてしまうことがよくあります…
そんな時は学習コースで事前にチェックすることで大幅に時間を短縮ことも可能です。Udemyは定期的に割引を実施しているのでセールの際には一度チェックしてみましょう!
ツールの違いは多少ありますが、データ分析は一度身につけることでどの分野にも応用できます!、ぜひこの機会にPower BIを日々の業務やビジネスで使いこなして、業務の効率化とビッグデータをぜひ活用してください!
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